桃李塾かわら版~その4~
- 生田 千博
- 1月6日
- 読了時間: 2分
あけましておめでとうございます。素晴らしい新春をお迎えでしょうか。
桃李塾も法人化して9か月弱経ちました。まだまだ法人としてはひよっこですが、しっかり歩みを続けて参ります。さて、本年最初の一言、厳しい。時勢に阿ねない生き方ができるであろうか。自問自答してしまいます。
一会一言 吉田松陰名語(四) 川口雅昭
明みんの宣宗せんそう曰いわく、「舜しゅんの時には五載ごさいに一たび巡じゅん狩しゅし、成せい周しゅうには十二年に一巡す、時同じからず。況いわやや後世侍じ衛えいの衆おおき、征せい求きゅうの広きを以てして、時巡じじゅんの礼を行はんと欲す、難かたし」と。余よ、謂おもへらく、(中略)「徒いたずらに之これを時に附ふす。韓愈かんゆ言へるあり、「所謂いわゆる時なるものの若ごときは固もとより上位に在る者の為のみ」と。吾れ深くこれに取ることあり。 安政二年十一月「叢そう棘きょく随筆ずいひつ」
【訳】中国明の五代宣宗がいった。「舜の時代には五年に一度地方を巡回する視察を行い、成周の時代には十二年に一度巡狩を行った。時代が同じではない。そうでなくても、今では取り巻きの役人の数は多く、租税を取り立てる範囲も広いので定期的な巡回を行うのは難しい」と。私は(中略)「意味もなく、時巡ができないことを、時勢のせいにしている」と思う。韓愈がいっている。「俗にいう、時勢というようなものはいうまでもなく、上の地位にある者のためだけのものである」と。私は深くこれに賛同するものである。
【解説】
昨今は老いも若きも「時代がちがう」という言葉が常套語となっている。悪しき時勢に阿おもねることなく、「NO」という勇気をもち、堂々と人生の真理を説こう。
桃李塾とは
「心ある日本人たれ」を塾是とし、中・高校生を対象に、国家社会のリーダーたる人材を育成することを目指しています。
桃李塾では、定期的に私たちの活動状況などをお送りします。
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